2017年01月24日

TPP脱退、トランプさん本当にありがとう

トランプ新大統領は公約どおり就任日にTPPからの脱退を宣言し、23日に正式に文書に署名しました。トランプ大統領はやることが早くブレません。

 多くの日本人は自由貿易の信奉者です。日本経済は自由貿易によってその最大の恩恵を受けていると信じています。特に日本人として先の大戦の起因となったブロック経済=戦争の道というトラウマがあります。従って保護主義はひどく嫌われています。ただ日本が戦争に追い込まれたのは貿易の保護主義化ではありません。石油の売り止めです。貿易の遮断。これでは日本は死ねと言われたようなものです。

保護主義につきものの関税とは要するに所場代です。相手国の市場にモノをうるときに相手国に払う所場代です。従って自由貿易と保護貿易との違いは所場代を払うか否かの違いであるといえます。つまり保護主義と自由貿易との違いはコストだけの問題です。自由に交易できることは変わりません。もし貿易相手国の2国が互いに同じ関税を設けた上で交易したとすればどうなるでしょう。両国は同じだけの関税収入を得るので両国政府の国庫は潤います。一方両国の事業者は同じだけの関税を払わなければなりません。

ここに自由貿易と保護貿易の違いが端的で現れています。つまりTPPなどの自由貿易協定の受益者は事業者であるということです。多国籍企業あるいは無国籍企業です。そして今日はっきりしているのはこれらグローバル企業が儲けた富がごく少数の人間に集中していることです。少数の権力者に権力が集中する共産主義と全く同じ構図です。
極めて不健全かつ危険な状態です。

自由貿易によってグローバル企業が利益を得、それが国の利益にも国民の利益にもならないのならこれに反対するというのがトランプさんの立場です。正論と言うべきです。彼は交易を否定しているのではありません。米国の市場でモノを売りたいなら売るのは自由だけど所場代を払え、と言っているにすぎません。

選択肢は自由貿易か保護貿易ではありません。フローバル企業が儲けるのが良いかそれとも国が儲けるのが良いかの選択肢です。これをグローバル企業だと答えるなら安倍さんあなたは愛国者ではありません。金持ちの代理人になってしまします。国の主権を半分制限するようなTPPはグローバル企業を利するだけ。国と国民のためになりません。日本もトランプ大統領によってほぼ救われそうです。本当にありがとう。

トランプ氏はTPPに代わる2国間のETAを個別に交渉するつもりのようです。彼が想定するETAでは相手国が約束を守らない場合は30日後失効の条件を付けるそうです。公正で合理性を好む人物であることがわかります。
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2017年01月20日

欧米は昔から文化的先進国ではない

私のよく読む「中杉弘の徒然日記」http://ameblo.jp/nakasugi-hiroshiの本日の記事でイギリスの旅行家イザベラ・バードの話が載っています。イザベラ・バードが朝鮮を旅行したとき彼女か旅行したした国のうちで最も不潔な国だと記したことは前から知っていました。ところがその不潔だと言っているイザベラ・バードの母国である約200年前のイギリスでもトイレはおまるを使い汚物を窓から道路に捨てていた、というのです。これは初耳です。

本当か?と思いネットで調べてみましたが間違いないようです。写真や当時描かれた絵などの記録が残っています。ロンドンやパリの通りは人と家畜の汚物が散乱して相当不潔だったようです。

へえーと思ってしまいました。今を生きている我々には欧米は先進国というイメージが頭にこびりついています。おそらく多くの人は産業革命以降発展した欧米は文化的経済的政治的軍事的に、つまり全ての面で先進国であり明治以降日本は驚異的な努力によってやっと追いついたというようなイメージをお持ちだと思います。最近は江戸時代を再評価される情報が発信されていますが明治維新前の日本は文明的に世界で遅れた国であったという固定観念を覆すところまでいっていないと思います。

ところがです。その頃日本はどうであったか?町の清潔さという点で圧倒的に進んでいました。排便する空間としてカワラと呼ばれる個室が住居に設けられ、人前で用を足すようなことはありません。汚物は汲み取られ肥料として再利用されました。汚物→農作物→消費→汚物の経済循環が機能するシステムです。このシステムは当時の世界の中で最先端の環境技術といえます。カワラが掘っ立て小屋のようなものであっても個室で用を足していたことに変わりなくそういう意味ではこのシステムは日本の有史以来のものであるといえるかも知れません。なぜなら日本の古い書物に汚物を道に捨てるとか町が汚物まみれになっている、といった記述は一切お目にかからないからです。

こうした日本の古来よりの伝統の延長線上に今日我々が利用している水洗トイレがあります。日本発祥の温水トイレは快適すぎます。昔のポットん便所に戻りたいという人はほとんどいないでしょう。しかし汚物処理の環境技術という側面から見れば昔の日本のシステムのほうが現在より優れているでしょう。現在の下水システムで下水汚泥の再利用率(埋め立て用途を含む)は約70%らしいです。おそらく外国に比べて高い水準にあると思います。それでも昔の100%に遠く及びません。それほど完成度の高い技術を日本という国は古来より持っていたのです。あらためて先人の偉大さを感じます。

一事が万事ということがあります。少なくとも200年前までロンドンやパリでは自らが日々排出する汚物に悩まされる社会だったのです。汚物が散乱し一日中悪臭が漂っていては他に何があっても文化的な生活は送れません。おいしく食事を味わえない、きれいな空気も吸えない。そういう生活のどこが文化的なのでしょう?それでは金があってもどんなに建物が立派でも意味ありません。欧米=先進国は我々が勝手に思い込んだ刷り込みに違いありません。
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2016年12月20日

安倍首相、いい子ぶって日露交渉失敗

今回のプーチン大統領の訪日による日露交渉は日本にとって得るものない結果に終わりました。むしろ最悪な結果にならなかったことをを善しとすべきかも知れません。最悪な結果とは領土問題をうやむやにして平和条約を結ぶ方向性で合意することです。

北方領土の解決に向けて今までとは異なる、新しい発想によるアプローチ、というような意味のことを安倍首相は盛んに口にしていました。この発言に私はかねがね不安を抱いておりました。従来の日本の立場は4島の一括返還であり、これが古い発想だとすると、新しい発想とは4島の一括返還にこだわらないことを意味するからです。

安倍さんは領土問題を一体何と心得ているのでしょう?領土とはいうまでもなくその国の法律が及ぶ地理的な範囲をいいます。それをはっきりさせなければ社会は活動できません。今回3000億円の経済協力を進めていくことで両国は一致したとのことですが、その経済協力はどちらの法律の下で行われるのでしょう?ロシアの法律ですか?日本の法律ですか?両方の法律ということはあり得ません。どちらか一方でなければなりません。新しいアプローチであれ何であれ4島においてどちらの法律を適用するかを決めなければ何もできません。3000億円の経済協力はおそらくうまくいかないと思います。どちらの法律が適用されるか不明なまま経済活動はできませんから。

さて今回の日露の領土交渉が急に頓挫したのは11月初旬に訪露した谷内安全保障局長の発言に原因がある、との記事がMSNネットニュースに載っておりました。http://www.msn.com/ja-jp/news/other/
以下引用
12月7日、読売新聞と日本テレビのインタビューに応じたプーチン氏は「日本の友人たちが、(1956年に署名され、歯舞、色丹の2島引き渡しについて書かれている)日ソ共同宣言の枠組みの中にとどまっているとは言えない」と語った。安倍首相が依然として4島を求めており、それでは話し合いに応じられない、という考えを示唆していると言ってよいだろう。
 プーチン氏が態度を急に硬化させたのは明らかだ。そのきっかけになったとみられるのが、11月上旬に訪ロした谷内正太郎・国家安全保障局長の発言だ。複数の関係者によると、ロシア側から、将来日本に歯舞、色丹を引き渡した場合「米軍が基地を置くか」と聞かれて、「可能性はある」と答えたという。
 これは、プーチン氏にとってはまったく容認できない見解だ。ロシアが渡した領土に米軍が基地など置こうものなら、プーチン氏のメンツは丸つぶれだ。
 プーチン氏は大統領に就任直後、2000年9月に訪日した際、当時の森喜朗首相にも米軍基地が置かれる可能性について尋ねている。それほど気になる問題なのだ。ちなみに、このとき森氏は「そんなことは絶対にないよ」と答えていた。
以上引用終わり
朝日新聞モスクワ支局長の記事が元だそうです。真偽の程はわかりません。以下はもし本当とした場合の話です。谷内さんは外務省の最高位まで上りつめた方ですが優秀官僚の大弱点を見る思いがします。この方は性格が良い方なのでしょう。性格の良い人は友達として最良ですが百戦錬磨が相手の外交交渉に向いていません。返還後米軍を配置することはないか?と聞かれて「可能性はある」と答えました。そういう可能性はあるでしょう。ですからそう答えました。察するところこの方はロシアに対しても自分はウソをつかない信頼できる人物だと思われたいのでしょう。しかし相手を選んでください。相手はロシアです。ウソつきで悪賢いロシアなのです。ここは森前首相のように「断じてない」と答えるべきなのです。その発言が将来ウソだとなってもいくらでもいいわけできるのですから。国益のためのウソは許されると割り切るべきでしょう。

今回の日露交渉でプーチン氏に領土問題なぞ存在しない、といわれ不愉快な顔が出来ず、反論1つできないようでは安倍さんもヤキが回った感じがします。安倍さんも谷内さんもいい子ぶりたい気持ちが抑えられません。それでは悪賢いロシアとの領土交渉はうまく進むはずがありません。

ブログ主は日本がロシアの千島全島の不法占拠をしつっこく非難していくべきだと考えます。ロシアが拒否してもかまいません。日本はロシアに何も与えません。その状況が続いて困るのはどちらですか? 日本ではありません。日本が領土問題を事実上棚上げにして経済協力をして困るのはどちらですか?ロシアではありません。日本です。70年この問題が解決しない、とても困難な問題である安倍さんは言いますが解決しなくてもロシアが困らないように日本がしてきたのです。そして今回従来と全く同じ手法でロシアが解決しなくても困らないようにしようとしているのです。一体これのどこが新しいアプローチなのでしょう。
posted by woodhome at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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