2019年07月25日

本邦初公開、シワを作らない簡単な襖の張り替え法

今回は本ブログのテーマと全く関係のない襖の張り替えについて書いてみたいと思います。
以下の襖の張り替え法は本邦初公開、おそらくこれまで誰もやったことのない方法です。ちょっと大袈裟かな。

私が今回選んだのは襖紙の裏側に切手と同しように乾いたのりが付いているタイプで、張る直前に水を含ませたスポンジで濡らしてのりを復活させるものです。
作業手順としては水で溶いたのりを刷毛で塗るのと同じです。本格的なやり方に近い方法です。
素人にとってはアイロンでのり付けするタイプが楽そうに見えます。それでこちらの方が普及しています。私は前回アイロンタイプを使ったことがありますが、結論から言うと切手タイプの襖紙をお勧めします。

ご存知のように襖の張り替えがうまくいくかどうかはひとえにシワをつくらずに貼れるどうかにかかっています。シワを作らないということは被接着面である本体と襖紙の間に空気層を入れない、ということでそこが襖の張り替えの急所です。
その点、障子の張り替えは、貼りつける面積が小さいのでシワを作らいことはさほど難しくはありません。しかし襖の張り替えは貼りつけ付ける面積がずっと大きいので難易度は各段に高くなります。
アイロンタイプの場合は加熱によって本体と襖紙を瞬時に接着するので仮にシワが出来たとしてもやり直しできません。
ですか切手タイプや刷毛塗りタイプはやり直しが効きます。のりが固まるまで少なくても数分の時間的な余裕があるからです。
それが切手タイプを推す主な理由です。

以下、実体験にそってお話します。
まず用意するものについて。
襖紙 切手タイプ
襖紙張り替え道具セット (端切取り用定規、空気抜き用刷毛、スポンジ、カッターなど一式で900円位でした)
物干し竿など 
食卓(襖を寝かせて作業する方が楽なため)
私も襖の張り替えを商売にしようなどという大それたことを考えていませんので襖の張り替えの指南書に従って作業をすすめ、その通りにまずまずに仕上がれば勿論それでよかったのです。
しかしうまくいきませんでした。シワを作らないで貼るのが難しいのです。
原因ははっきりしています。全面にのり付けした襖紙を貼りつけて空気抜き用の刷毛で中央から端に空気を追い出すようにならすのですが、その作業は端から順々にしかできません。するとその間にやっていないところがひっつき始めてしまうのです。ひっつき始めたところを剥がしてシワ伸ばしすると、既に刷毛でならした部分との間にシワができてしまったりします。
つまりアイロンタイプよりはマシなのですがやはりやり直しは難しいということです。とにかく全面のり付けされた状態から空気抜きをすすめるのが難しい。

さて、上の道具の中に物干し竿があるのを不思議に思われた方も多いと思います。しかしこの物干し竿こそ襖の張り替えの急所を押える秘密兵器になります。
指南書では襖紙にのりを付けその上に襖本体を被せる、そして本体ごと裏返しにして空気抜きをする、とあります。しかしこの方法では空気抜きをしている以外の部分にひっつきが始まってしまいます。うまくいきません。
ですのでこれを避けるには空気抜きしていない部分にひっつきが発生しない状態をつくれば良い、ということになります。
その状態をつくるのが物干し竿という訳です。

つまりこういうことです。
指南書とは逆に襖本体の上にのり付けした襖紙を被せます。ただし襖本体と襖紙が直接触れないように挿入材をかませます。その挿入材として最適なのが物干し竿です。
物干し竿は本体および襖紙と触れる面積が小さく(くっつきにくい)、また簡単に移動させられます(転がせる)。今回必要な数の物干し竿がなかったので足りないところは木材で代用しました。

このようにセットさえできれば後やることは決まっています。指南書どおり端から順番に中央から両端に向けて刷毛でなぞりながら貼りつけていくだけ。終わったら物干し竿を転がして順番に作業を進めます。

襖の張り替えをやってみようという方はお試しあれ。ただしうまくできるかどうかについては責任を持ちかねます。あくまで自己判断でお願いします。

fusuma2.jpgfusuma2.jpgfusuma2.jpg
上は挿入材である物干し竿と木材を間隔を開けて襖本体の上に並べたところ
fusuma2.jpgfusuma2.jpg
上はのり付けされた襖紙を本体の上に被せたところ
fusuma3.jpg
こんな感じで仕上がりました
posted by woodhome at 17:40| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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