電力は貯めることができず、常に需要量と供給量を一致させなければならないという特性です。
供給量の調整が容易に出来る電力(地熱発電を含む工業電力)でなければ使いものにならないという厳然たる事実です。自然エネルギー(風力発電や太陽光発電等の自然電力)は全くこの条件を満たしていません。
仮に日本で1日に必要な電力が100として、その全てを自然電力で供給できる設備があるとしても、その設備と同じだけの工業電力の設備がなければブラックアウトが起きてしまう可能性があるということです。
現在の我々の生活は電気に深く依存しているので、もしブラックアウトが起これば人の命に関わってきます。
皆さまが心配しているような原発事故の放射能汚染による健康被害より大きな人的損害をブラックアウトは与える可能性があります。
ブラックアウトを絶対に起こさないようにするためにはあくまでも工業電力で100供給できる設備が必要なのです。
小泉前首相等の反原発、自然電力への転換論は電力の特性をまるで無視しています。非現実的であり無責任です。
福島の原発事故の被害はその大部分は風評による被害です。現実に放射能漏れが直接の死因として亡くなった人はいません。
福島の原発事故は非常用電源をどんなに高い津波が来ても届かない高所に設置していれば簡単に防止できた事故でした。そのことについてどれだけ東電が責められても当然です。しかし実際の被害は風評によるものでありそれまで東電に責任を負わせるのは酷だと思います。
風評による被害は国民の放射能アレルギーに起因します。
放射能アレルギーもまた放射能の特性についての誤解から生じています。
横軸に放射能による健康被害、縦軸に放射能の強さのレベルをとった場合、両軸のゼロから右上がりの傾斜を持つ直線になると誤解しています。つまり健康被害は放射能がなければゼロであり、放射能のレベルが上がるに比例して健康被害が大きくなるという誤解です。
そんなことはありません。
適度に放射能を浴びることは健康増進になります。古来よりそのことを経験的に知っているからラドン温泉といった施設が利用されてきました。
醤油は我々の食生活を豊かにします。しかしそれは適度に体に入れる場合です。大量にとれば毒になります。もし醤油を1L一気飲みしたら人は死にます。
放射能も全く同じなのです。放射能自体は毒でなくこの自然界に存在しています。ところがある限度を超えると猛毒になるという特性を有しているにすぎません。原発は放射能漏れの危険性があるからということのみをもって原発を否定する理由にはならないと思います。
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