2018年08月24日

今回の憲法改正に反対する

勝つことが決まっている9月の自民党総裁選後安倍氏は憲法改正に着手すると言っています。私は今回の憲法改正に反対です。なぜなら今回の憲法改正とは改正ではなく現憲法の追認になるからです。

 改正とは改めて正すという意味です。従って憲法改正するなら内容を改めて正すことでなくてはなりません。ところがご承知のように今回の改正案とは9条はそのままにして新たに3項を設けそこに自衛隊の保持を書き込むという内容です。これでは9条の内容を改めたことになりません。9条2項の交戦権の放棄はそのままですから3項を付け加えることにより9条の記載は自己矛盾した条文に変わります。2項で交戦権を放棄しておいて3項で交戦するための戦力を保持すると同じ条文に記載するのですから。どういう思考能力があればこれを論理的に理解できるのかとても不思議です。

これまでの建前は2項で交戦権を放棄しているが、憲法より上位の自然法によって自衛のための戦力の保持は否定されない、という論理により自衛隊の存在が認知されていたわけです。自衛隊の存在を認知しない人もいますがその数は圧倒的に少数です。民主主義の社会にあって自衛隊を認めない人間をゼロにすることはできません。安倍氏によれば憲法改正の理由は自衛隊を憲法にキチンと書き込むことだそうですが憲法がどうであろうと大多数の国民によってその存在が認知されていれば問題ないでしょうに。

私は今回の憲法改正に反対する大きな理由は意味のない条文を付け足すことによって現憲法を主権国家として正式に追認するという効果が生まれるからです。ご承知のように現憲法は日本が米国の占領下にあって作られました。主権が日本にないときにつくられた米国の占領統治のための憲法です。ならば主権が戻った後に普通は一から作り直します。それが当たり前だから自民党の党是にもあるのです。従って国民が望めば現憲法の代わりに一から自前の憲法を作る権利、可能性を我々は持っています。

ところが仮に今回の自民党の改正案が通ってしまったらどうなるでしょう。日本国民の総意によって現憲法に定める交戦権の放棄を追認することになります。そんなバカなことを我々が決めてよいものか? われわれの子孫に顔が立ちません。もし今のままなら賢明な次世代に自前の憲法をつくるチャンスを残せます。しかし現憲法を追認したらそれが永遠に不可能になります。現憲法の規定により全ての条文を改正しようとしたらとてつもない時間と労力が必要になります。 一方現憲法を廃棄して、新しい憲法を作るのはそれよりはるかに簡単であることは間違いありません。
posted by woodhome at 14:06| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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