2016年04月15日

H28.4.15 国の借金?1000兆円をゼロにすれば日本経済は潰れる

私は現政権を支持していますが国の借金?を減らすために財政健全化が必要という目標については意見を異にします。安倍さんに是非ともお聞きしたいです。財政健全化とはどういうことですか? 国の債務(借金?)はゼロが良いとお考えですか?
そうではないようです。目標はプライマリーバランスつまり毎年の収支を赤字にならないようにする、と言っていますから。そうすると現在の国の債務1000兆円は永久に減りません。それで良いとお考えですか?
そうではないようです。なぜなら景気が良くなれば税収が増えるので借金を減らせるというようなことを言われていますから。すると最初の質問に対してはやはり究極的には国の債務はゼロが良いと考えていることになります。しかし国の債務がゼロとは一体どういう状況ですか? 答えは現在の管理通貨経済の否定=物々交換の原始経済社会への回帰です。なぜ国の債務セロ化が貨幣経済の否定なのか?それは複式簿記から導き出される結論なのでまず複式簿記のしくみから入ります。

よく公会計は現金主義の単式簿記、対して企業の会計は発生主義の複式簿記と言われます。そして利益を目的とする企業には複式簿記が適っているが利益を目的としない公(役所)には複式簿記は必ずしも必要でないと役所は言います。しかしこの説明は単式簿記と複式簿記の本質を(意図的に?)取り違えています。経済活動の取引を記録するのが簿記です。で複式簿記と単式簿記の違いは何か?実に大きな違いがあります。取引には必ず原因と結果があります。例えば➀給料をもらったから現金が増える。②旅行に行ったから現金が減る。そうした取引をそのまま記録するのが複式簿記です。対して結果だけ記録するのが単式簿記。違いというより記録方法として単式簿記は片手落ちであり欠陥品です。単式簿記が現金主義で複式簿記が発生主義だとの議論は末梢的なことです。複式簿記では発生主義という運用法を選択するケースが多いというだけ。現金主義で複式簿記はももちろん可能なのですから本質の問題ではありません。

複式簿記では取引の内容を一目瞭然に理解できるように原因と結果を左右に対比させます。ストック項目(残高が残る項目)についてはお金などの財産は左に、借金などの負債は右に記載するという決まりがあります。するとフロー項目(ストック項目の発生原因)はストック項目の反対側に記載するしかなくなります。上の例では 
➀ 借方(左側) 現金  貸方(右側) 給与収入
②  ‘’   旅費     ‘’ 現金
ストック項目同士を交換した場合、財産項目では増えた方が借方(左側)の増加、減少する方が貸方(右側の増加)、逆に負債項目では正の居所が貸方(右側)なので増加は貸方、減少は借方になります。簡単明瞭、足し算、引き算ができれば誰でもこなすことのできる実用的な知識です。日本では零細企業でも複式簿記を使っているのに役所で使えない筈がないのです。

 さて国家債務の問題に話を戻します。国の経済が大きくなって兌換紙幣から管理通貨に移行し、実物資産に裏付けのない貨幣を国家が発行するときどのように帳簿に記録されるのかがこの問題の核心です。
仮に新たに1兆円の紙幣を国(実際には日本銀行が発行しますが国と表現します)が発行するときは次のように記録されます。
借方(左側) 現金 1兆円 貸方(右側) 発行銀行券 1兆円
発行銀行券とはあまり目にしない項目です。右側にありますから債務項目として記録されています。おかしいとは思いませんか?債務(借金)とは何か?債権が相手に対して請求できる権利であるのに対して債務とはその請求に応じる義務です。この場合は現金を回収する義務になります。実際にそのような義務を国は負うているのでしょうか?否です。現金を回収する義務がないのに紙幣発行残高が負債項目に記録されている、ということが国の債務の実態です。経済の規模が大きくなればなるほど必要な通貨量を増大します。すると経済の規模に正比例して国の債務を増大していきます。巨大な日本経済は従って巨大な債務を有します。ごく当たり前のことにすぎません。日本経済は現金や国債を回収できないで潰れることはありません。しかしもしも国が現金や国債を全て回収したら国の債務はゼロになります。そのとき日本経済は本当に潰れます。100%の確率で。

posted by woodhome at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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