2019年04月02日

国の借金がゼロってどんなに素晴らしいのですか?

この国の経済主流派である財政健全化派はこぞって言っています。日本の国の借金が厖大でこのままではいずれ破綻する、だから財政健全化のために消費税を上げなければならない、次世代のためにもと。
その方々に1つ質問させていただきます。

消費税を50%でも90%でも好きなだけ上げて下さい、そして早く国の借金を無くして下さい。ところで国の借金がゼロでになるとどんな素晴らしい社会になるのですか?

私は賭けてもいいです。彼らは絶対にこの質問に答えられません。
彼らは自分たちがしようとしている目標すら示せないのにただやみくもに借金を減らせと言っています。

自分が随意に作りだせないモノの返済義務を負っている状態が借金です。
自分が随意に作りだせるモノの返済義務を負っている状態が今の日本の財政状況です。
前者が借金であり後者は借金ではありません。なぜならその気になればいつでも返せるからです。
こんなこと子供でもわかりますね。
それを社会のリーダーの地位にある人物がわからない、信じがたいことです。

いわゆる国の借金とは政府と日銀を一体とした場合の帳簿で究極的にはバランスシートの右側(負債勘定)に記録された日銀券発行残高です。
わかりやすく言えばカネです。
カネはモノやサービスの富の実体の影のような存在で社会に富があってはじめてその交換価値を有します。
そこに富がなければカネは何の価値も持ちません。
当たり前です。
買えるものがなければカネなど何の役に立たないからです。
ですから国全体の富が増えれば当然その影であるカネは比例して増えていきます。
そしてカネが増えれば皆が借金と呼んでいる富の影はそれに伴って増えていきます。

通貨を論じるのにアメリカ生まれ枝の新理論MMTなど変なものをこねまわす必要はありません。現実のあるがままの状態をただそのまま認識すれば済むことです。
なんのことはありません。皆がそう呼んでいる日本の国の借金は日本の富が厖大であることを示しているにすぎません。
posted by woodhome at 14:04| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2019年01月31日

本当に国は「借金」があるのか

と題された記事が一昨日1/29の産経朝刊に載っていました。
論者は青山学院大学教授福井義高氏です。
題名から想像できるようにこの記事は世に言われるような国の借金は存在しないことを説明しています。
要約すると
➀ 国の帳簿に載っていいる債務(借金)である国債や日銀券は企業の株式と同じである。
② 政府の国債発行は企業の株式発行と同じなので資金をすべて株式で調達している企業と同様に政府は形式的には破産することはない。
③ 国債が株であるのなら株式に株価があるように国債に価格がある筈であり、それは物価水準(の逆数)である。つまり国債価格はインフレ率に反比例する、そのインフレ率は将来のプライマリーバランス(基礎的財政収支)に対する予想によって変化する、つまり国債価格も将来の基礎的財政収支に対する予想により変動する。政府の基礎的財政収支が悪化すると予想されると物価水準は上昇し、国債価格は下落する。

国債は企業でいえば負債ではなく株式に相当する、という理論を私ははじめて知りました。ジョン・コクラン氏という著名な財政学者が唱えているそうです。
福井教授はコクラン氏の理論の上に立って、世にいう国の債務は返済義務のある借金とは違うと述べています。

福井教授は最初に日本政府のように資金不足を自国通貨建て国債で調達している場合、その債務は家計や民間企業の借金とは根本的に性格が異なる、と正しく指摘しています。
ところが上の③になると、国債価格を維持するためには基礎的財政収支をバランスさせなければならない、と財政健全化を唱える財務省や世の学者と全く同じ結論に達しています。

現政府は財政健全化を目標にしています。消費税の引上げもその一環です。
現政府を含めて財政健全派は、何をもって財政健全なのかその定義をはっきり示していません。福井教授も同じです。
ただはっきりしているのは彼らとて1000兆円超といわれる現在の累積債務を無くすことは毛頭考えていないことです。
それは実現不可能です。ですが累積債務のゼロ化を目標にした場合は論理的に一貫性があります。
では彼らは何をもって健全化というとそれはプライマリーバランス以下PB)の実現です。最近のニュースでは政府は2026年にPBを実現する計画であると伝えられています。つまり7年後です。
おかしいです。
PBが実現しても彼らがいう厖大な国の借金は少しも減りません。それでなぜ財政が健全化したことになるのですか? 

この矛盾を解くには「1000兆円超の借金」は返済義務のある借金ではない、と認める以外に抜け道がありません。
1000兆円超の債務が借金でないのなら債務をゼロにする必要がないとう論理が成り立ちます。
彼らが唱えるように1000兆円超が返済義務のある借金であるなら、その借金をゼロにしないかぎりいくら単年度で財政赤字を無くしても財政の健全化は未来永劫実現しません。それでは困るので財政健全派はPBの実現をもって財政健全化と言っています。
つまり1000兆円の累積債務を問題にしません。しかし累積債務は過去の財政収支赤字の結果です。
彼らは自分達が何を言っているのかわかっているのでしょうか?
彼らは過去の財政赤字は問題ない、しかし将来は許されないと言っています。
おかしいです。
http://blog.seesaa.jp/cms/upload/resize/input?id=120188345&no_header=1&upload__type=common&upload__object_id=&embed=1&obj_name=article__body
posted by woodhome at 17:17| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2018年12月05日

移民政策、白を黒と言って憚らない安倍首相

今国会で衆議院を通過しおそらく成立するであろう入管法の改正については自民党議員の9割は反対であると安藤裕議員はおしゃっています。安倍氏を支持する大多数の方々も反対だと思います。野党支持者を含めると国民の大多数が積極的にせよ消極的にせよ反対である法案が通ってしまう、不思議なことが起きつつあります。

さてこの改正には隠れた側面があり、実は現在の出入国管理を厳格化するものである、という主張がこの改正案を擁護する陣営から出て来ています。
つまり条文に出入国者に加えて在留者の管理という文言が新たに入ったことをもって在留者(在日?)に対する管理の厳格化であるとあると言うのです。
しかし在留者の文言の挿入は当たり前のことを言っているにすぎません。外国人の移住の管理とは入国と出国だけである筈はなくその間の在留を含めてワンセットです。
入手国管理には元々在留を含みます。条文に在留者の文言があろうとなかろうと。今回の条文はそのことを正確に文章化しただけにすぎません。
また出入国局が庁に格上げされることをもってこれも出入国管理の厳格化するに備えた組織改革だと言います。
しかしこれもまた外国人在留者が増えればその管理により大きな組織と権限が必要になるという当たり前のことでしかありません。
そのような主張や願望が現実化しないことは過去の事実によって証明できます。

安倍政権が入管法の改定するのは今回で2回目です。すでに前例があります。厚労省の次のデータをみれば何が起こるか事前に知ることができるのです。https://honkawa2.sakura.ne.jp/3820.html
1回目の入管法改正は2014年成立、2015年4月に施行されました。丁度4年前になります。主な内容は新たに「高度専門職」という名の新たな在留資格の創設です。
この法案によって何が起きたか?
上の外国人労働者の推移表を見れば一目瞭然です。
改正前年度である2014年の外国人労働者は78.8万人に対し、2017年のそれは127.9万人 年平均16万人増です。
改正前2年間(第2次安倍政権発足後2年間)の増加は10.6万人、年間5万人の増加だったので増加の勢いが3倍を超えていることがわかります。
因みに糞みそに言われている民主党政権3年間の年間平均増加は3万人です。これはそれ以前15年間の外国人労働者の年間平均増加数3万人と変わるところがありません。ひどいことになっていません。

ご承知のように安倍氏は「自分は移民政策をとらない」と公の場で繰り返し言明しています。今回の入管法の改正についてもこれは移民政策でない、移民政策をとらない公約に違反していないと強弁しています。
どこかの国と同じスタイルです。彼の国は白を黒と言って憚りません。
シナは全世界に対してこう言っています。シナは断固として保護主義から自由貿易守ると。実際には正反対のことをしています。
安倍氏も自分は移民政策をとらないと言っています。ところが実際は熱心に移民を増やしています。第2次安倍政権での移民増加数は歴代のどの政権より突出して大幅です。
世間でいう移民とは外国人労働者のことです。それを増やしていながら外国人材だから移民を増やしていない、という言い逃れは小学生にも通用しません。
自分の国のトップに言いたくないけれど、白を黒と言って憚らないのなら国民を舐めるなと言います。
国際的定義に従えば「移民とは1年以上国境を越えて居住地を変えること」(IOM 国際移住機関)ということです。
従って今回改正で新たに単純労働者を含む新たな在留資格を創設することは紛れもない移民政策なのです。
posted by woodhome at 14:11| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする